四十九日が過ぎて、妻は霊界から仏界にたどり着き、生まれ変わるわけだけれども、仏教の世界では、『不殺生戒』と言って五つの戒で殺生は最も重い罪とされています。
で、蚊の多いこの季節、腕にとまって血を吸う蚊に妻の生まれ変わりかも知れない…と思いながらも、プチュンッと殺生しました。
考えてごらん?血を吸ってる蚊に、「有紀?有紀なのか?」と呼び掛けてるシュールな場面を…そして、プチュンッ!
これから、黒いあんちくしょうが出れば、ペチッと叩き潰し、山道では草花を踏みつぶし、それらの中に生まれ変わった妻がいるかも知れない。
でも、考え方を変えれば、畜生道に堕ちた魂を殺す=転生させて、より良い世界に生まれ変わってもらう、人間のエゴだけど、仕方ないよね?生きてることは罪なのだから。